週間海況情報(1999年5月28日~6月3日
(漁業情報サービスセンターからの情報等も含む)
黒潮本流: | 黒潮流路は、九州東岸で前期よりやや離岸しており、四国沿岸~潮岬沖で接岸しており、遠州灘沖~伊豆諸島海域でも33゜N付近を東進して石廊埼沖から北東に向かい三宅島付近を通り房総半島沖でも概ね接岸している。
黒潮内の水温は、23~26℃台を示し引続き前年水温より1~2℃低めである。 遠州灘海域では、16~18℃台を示し暖水が波及していた前年水温より2~5℃低めの水温である。 房総半島沿岸には、15~18℃台の低温域が分布しており、前年水温より1~3℃低めである。 今期の表面水温は、停滞気味に経過している。19年平均水温(5月下旬)と比較すると、黒潮流域で1~2℃高め、九州東岸~四国沿岸で平均水温並み、遠州灘~房総半島沿岸で1℃低めである。 |
熊野灘沿岸: | 6月1日の「あさま丸」による志摩半島沖10マイルでの調査では、表面水温は19.7℃、50m水温は15.1℃、100mでは13.9℃であった。平年より低めの水温で、特に50m以深で低水温が顕著になっている。
浜島定地水温は、20.8~22.4℃の範囲にあり平年値と比較して+0.2~+1.1℃の範囲でやや高めで経過している。 九木定置水温は18.7~19.5℃の範囲で経過している。 |
伊勢湾: | 6月1日~2日の「あさま丸」浅海定線観測によると、表面水温は19.7~21.0℃の範囲にあり、平年並み~1℃程度低めであった。底層水温は16.2~18.8℃の範囲にあり、平年並み~2℃程度低めであった。塩分は全層で平年並み~やや高めであった。底層のDO(溶存酸素量)は3.5~6.2ppmの範囲にあり、平年並み~やや高めで、前年と比較して湾央部ではかなり高めであった。
白子定地水温は、19.0~22.6℃の範囲にあり平年値と比較して-1.2~+1.3℃の範囲でやや低め→やや高めで経過している。 |
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