週間海況情報(1999年6月25日~7月1日
(漁業情報サービスセンターからの情報等も含む)
黒潮本流: | 黒潮流路は屋久島~種子島南で離岸しているものの、九州東岸~四国沿岸~潮岬沖では接岸して、遠州灘沖で33°20'N付近を東進して八丈島付近を通り、房総半島沖では大きく離岸して34°N付近を蛇行しながら流去している。
黒潮内の水温は、25~28℃台を示し、前年水温並み~1℃高めである。 熊野灘~遠州灘海域への暖水波及は、前期より弱まり19~21℃台が分布して、高温であった前年水温より2~5℃も低めである。伊豆諸島海域では、野島埼から黒潮反流が弱まり石廊埼から暖水が波及するようになり、同海域西側で前期より1~2℃昇温して21~23℃台を示し、東側で1~2℃降温して20~21℃台となった。前年水温と比較すると1~4℃低めである。今期の表面水温は、緩やかに昇温している。 |
熊野灘沿岸: | 浜島定地水温は、22.2~23.5℃の範囲にあり平年値と比較して-0.2~-1.2℃の範囲でやや低めで経過している。 |
伊勢湾: | 7月1日~2日の『あさま丸』浅海定線観測によると、表面水温は20.1~23.8℃の範囲にあり、平年より1~3℃程度低めであった。底層水温は15.8~19.8℃の範囲にあり、平年並み~2℃程度低めであった。塩分は降雨の影響を受けて三重県側の表層では平年よりかなり低かった。一方、愛知県側および底層では平年よりやや高めであった。
底層のDO(溶存酸素量)は1.2~5.3ppmの範囲にあり、湾中央部から湾奥部にかけて3ppm以下の貧酸素域が底層に広く分布していた。今後の動向に注意が必要である。 白子定地水温は22.2~23.2℃の範囲にあり、平年値と比較して-0.1~-0.9℃の範囲でやや低めで経過している。 |
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