週間海況情報(1999年9月10日~9月16日
(漁業情報サービスセンターからの情報等も含む)
黒潮本流: | 黒潮流路は、九州東岸~四国沖で離岸して、潮岬沖では接岸している。遠州灘沖からは33°30′N付近を東北東へ向かって新島南付近を通り、房総半島沖では概ね接岸している。
黒潮内の水温は、引続き28~29℃台を示し、前年水温並み~1℃低めである。土佐湾・紀伊水道では、引続き暖水波及がみられ、概ね28℃台が分布して前年水温並み~やや高めの水温である。 熊野灘~遠州灘では、御前崎沖から黒潮反流がみられるものの、25~26℃台に覆われ前年水温より1~3℃低めである。伊豆諸島海域では、引続き黒潮系水に覆われ、前年水温と比較すると北部海域で1~3℃高め、南部海域で並み~1℃低めである。房総半島沿岸には、24℃台が分布している。 今期も表面水温は、停滞気味かやや降温している。 |
熊野灘沿岸: | 浜島定地水温は、25.4~27.8℃の範囲にあり平年値と比較して-0.2~+2.0℃の範囲で高め→平年並みで経過している。 |
伊勢湾: | 9月13日~14日の『あさま丸』浅海定線観測によると、湾内の表面水温は25.9~28.4℃の範囲にあり、湾口部で平年並みの他は平年より1~2℃高めであった。底層水温は21.6~24.2℃の範囲にあり、全域でほぼ平年並みであった。
底層のDO(溶存酸素量)は0.2~5.1ppmの範囲にあり、湾口部でやや高めの他は平年より低めで、湾奥部および三重県側の広範囲で、1ppm以下の顕著な貧酸素状態であった。三重県側の沿岸では表層近くまで貧酸素化が進んでおり、今後の動向に注意する必要がある。 白子定地水温は、23.2~27.7℃の範囲にあり平年値と比較して-1.7~+2.4℃の範囲で高め→低めで経過している。 |
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