週間海況情報(1999年8月6日~8月12日
(漁業情報サービスセンターからの情報等も含む)
黒潮本流: | 黒潮流路は、九州東岸沖で離岸している模様で 、室戸岬から潮岬に接岸した後、遠州灘の33°~33°30′Nを直進して房総半島に接岸している。
黒潮内の水温は28~29℃台で前年同期と比べると1℃程度低めである。沖縄~千葉県沖の黒潮流域及びその外域では、27~29℃台の水域が単調に分布している。当海域は概ね最高水温時期となった模様で、水塊パタ-ンのわかりにくい水温分布となっている。紀伊水道では西側に27℃台の黒潮系水が波及している。 表面水温は、平均的な季節変動でいう最高水温時期(8月下旬~9月上旬)に近づいており、緩やかな昇温傾向となっている。19年平均水温と比較すると本州南岸域は概ね平均並みとなっている。 |
熊野灘沿岸: | 浜島定地水温は、25.7~27.8℃の範囲にあり平年値と比較して-1.8~+0.2℃の範囲で平年並み~やや低めで経過している。 |
伊勢湾: | 8月11日~12日の『あさま丸』浅海定線観測では、 表面水温は26.5~27.8℃、
10mでは25.1~26.9℃、 底層では18.6~25.9℃の範囲にあった。表面水温は全域でほぼ平年並み、10mでは平年より2~4℃も高めで津市~伊勢市沿岸では記録的な高水温であった。底層では湾中央部で平年より1℃程度低めの他は平年並み~3℃程度高めであった。
底層のDO(溶存酸素量)は0.3~5.3ppmの範囲にあり、湾中央部では平年より低め、伊勢市~鳥羽市沿岸では平年より高めの他は平年並みであった。今回の観測は荒天直後に行ったため、上下混合によって浅海部のDOは高めであったが、湾中央部の底層には貧酸素域が大きく広がっているので、今後の動向に注意が必要である。 白子定地水温は、27.0~28.8℃の範囲にあり平年値と比較して-0.2~+2.0℃の範囲で平年並み~やや高めで経過している。 |
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