週間海況情報(1999年4月30日~5月6日
(漁業情報サービスセンターからの情報等も含む)
黒潮本流: | 黒潮流路は、種子島東沖でやや離岸しているが、九州東岸~四国沿岸~潮岬沖では概ね接岸している。遠州灘沖~伊豆諸島海域でも徐々に接岸している模様で33゚N付近を東進して八丈島北付近を通って北東へ向かい犬吠埼東沖では離岸している。
黒潮内の水温は、21~25℃台を示し、前年水温より1~2℃低めである。 熊野灘では、潮岬東から暖水波及がみられるようになった。 遠州灘~伊豆諸島海域では、前期より1℃程降温して14~15℃台の低温域が広く分布しており、引き続き前年水温より3~5℃も低めの水温である。 今期も表面水温は、全般にやや降温している。19年平均水温(4月下旬)と比較すると、黒潮流域や四国沿岸で1~2℃高め、伊豆諸島海域で1~2℃低めである。 |
熊野灘沿岸: | 浜島定地水温は、18.4~19.2℃の範囲にあり平年値と比較して+0.5~+1.3℃の範囲でやや高めで経過している。
九木定置水温は17.9~18.3℃の範囲で経過している。 |
伊勢湾: | 5月6日~7日の「あさま丸」浅海定線観測によると、表面水温は15.8~17.6℃の範囲にあり、平年より1℃前後低め、表層水温は13.6~16.1℃の範囲にあり、ほぼ平年並みであった。塩分は全域で平年に比べてやや高めであった。底層のDO(溶存酸素量)は5.0~7.1ppmの範囲にあり、平年よりやや高めであった。なお、今回の観測では湾内の広範囲で夜光虫による赤潮が見られた。
白子定地水温は、15.4~17.7℃の範囲にあり平年値と比較して-1.1~+0.5℃の範囲でやや低め→平年並みで経過している。 |
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