週間海況情報(2004年7月30日~2004年8月5日)
(漁業情報サービスセンターからの情報等も含む)
黒潮本流: | 表面水温: 黒潮域の水温は停滞気味だが、台風の影響で伊豆海域南方は降温して27℃前後の水域が広がった。また表面水温では不明瞭であった黒潮の位置が今期から明瞭になりつつあり、熊野灘を大きく迂回して伊豆海域で接岸しており本格的なA型(大蛇行型)となっている模様。前年同期の黒潮は直進型であった。
表面水温から推定される黒潮: 奄美諸島の西沖を30℃台が北東方向に分布。屋久島・種子島は29℃が接岸。都井岬沖~室戸岬は28~29℃が接岸気味に分布。潮岬~大王埼をはるか沖合を28℃台が分布。熊野灘沖に27℃前後の冷水域が分布。御前埼~石廊埼には27~28℃台接岸するが沖合には台風のが影響で27℃前後の冷水域が分布している。伊豆海域は28℃台で、三宅島~房総沖も前期並みの28℃水温が分布している。 |
熊野灘沿岸: | 浜島定地水温は、26.5~27.5℃の範囲にあり平年値と比較して-0.9~+0.2℃の範囲でやや低め→平年並みで経過している。 |
伊勢湾: | 8月6日の調査船『あさま』による伊勢湾観測によれば、三重県沿岸の水温は表面で25.0~28.3℃、底層で21.5~26.4℃の範囲にあり、表面では平年より低め~やや高め、底層では高めとなっている。塩分は表面で24.49~30.12の範囲にあり、前日までの降雨の影響で低下が著しい。底層の溶存酸素(DO)は2.7~4.9ppmの範囲にあり、例年この時期に発生する2ppm以下の貧酸素水は三重県沿岸では観測されなかった。
白子定地水温は、27.0~27.8℃の範囲にあり平年値と比較して-0.5~+0.4℃の範囲で平年並みで経過している。 |
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